3日遅れのラブレター
私は字が綺麗じゃないし、印象に残るような素敵な便箋を選んだり、イラストを添えることもできない。
だからといってデジタルで印刷される文字の山は無機質すぎて、”手紙”としてこの思いをしたためるのは何か違うと思った。
私が小学生の頃から慣れ親しんだインターネットの海。
この海に、ボトルメールを送るのが私に一番似合っている気がした。
本当に届いて欲しい人に一生届かなくても、それでいい。
それがいいと思ったからだ。
拝啓
桜が落ちて地面に桃色の柄を描く雨模様。
花粉症と必死に戦っている最中でしょうか。
グループを推し始めてから気づけば2169日、もうすぐ6年。
私は元々別のメンバーを推していました。
でも、あなたを推そうと決めてから実は1363日。3年半が過ぎた。
辞めてしまった彼より推してる期間が長くなったことに気付いて感慨深くなりつつ、その2年半がより大切に思えます。
あの日、裸足で声を上げて舞う姿を見た時。
あの日、彼のことを思って泣いていた姿を見た時。
あの日、あなたがこんなにも実は感情的で、静かに深い愛情を持っていると知った時。
正直私は、彼のことを気にかけながらもそれなりに早い段階で心はほぼあなたに奪われていました。
10年。
始まりからの4年間のあなたのことは私にはあんまりわからないけれど、きっと多くの人が過去と今で印象が大きく変わったのはあなただと言うでしょう。
仏頂面であまり喋らない印象の、すぐにでも姿を消してしまいそうな刹那的な雰囲気を纏っていたあなたが今、豊かな表情で思わず重いと感じてしまうほどの深い愛と情熱を持って活動してくれていることに私はとても感謝しています。
どうかこれからも、この先も、ずっとそうやって笑っていてください。
その笑顔が、あなたが元気でいてくれることが、
間違いなく遠くの誰かの力になっています。
心と身体を大切に、何よりも自分を大切に。
私も、今が一番幸せだよ。
敬具
とある4推しより。